1948-01-24 第2回国会 衆議院 本会議 第6号
隣邦中華民國が、教育において復興したことは、かの蒋介石の五箇年計画においても明瞭にわかるのでありまするが、日本の復興は、かくのごとき貧弱なる教育費ではとうていできない。從つてわれわれは、必ずしも中國にならうのではないけれども、ほんとうに心から日本の復興を希いまするならば、まず教育費に一つのわくを與えることを要望する。それは最小限度において、私は総予算に対する一〇%を要求するものであります。
隣邦中華民國が、教育において復興したことは、かの蒋介石の五箇年計画においても明瞭にわかるのでありまするが、日本の復興は、かくのごとき貧弱なる教育費ではとうていできない。從つてわれわれは、必ずしも中國にならうのではないけれども、ほんとうに心から日本の復興を希いまするならば、まず教育費に一つのわくを與えることを要望する。それは最小限度において、私は総予算に対する一〇%を要求するものであります。
而して改めて申上げるまでもなく、世界の民主義陣営が二大方向に指向されておることは御承知の通りでありますが、隣邦中華民國の如きは武力に訴えてその両派が鎬を削つておるということは、誠に世界の平和のために情ないことではなかろうかと思うのでありまするが、その余波は我國の現状に影響するところ又頗る大きいものがあるのであろうと、実はかように思うのであります。